一時期、日本でも凄まじい社会現象になった『アナ雪』。
歌はもちろん、グッズも大流行し、映画の興行収入は本場アメリカに次いで日本が2位でした。それくらい子どもから大人まで、誰もが夢中になりました。
私は流行に乗り遅れて、アナ雪旋風が落ち着いた頃にDVDを購入したので、「あぁ、やっと観られる…」という感じでした。
実際に観てみると、確かに歌はどれも素晴らしいし、映像も迫力があってキレイだし、アナとエルサもすごく可愛い。とても楽しめました。
でも実はこの映画、観る人によって好き嫌いがすごく激しくて、評価も賛否両論なんですよね。「アナ雪は好きじゃない」と言う人は、どちらかというと男性が多い気がします。
普通、ヒロインがピンチに陥ったときは、王子様や身近な男性が助けたり守ってくれたりするものですが、アナ雪は逆。男性キャラも奮闘しますが助けることができなくて、結局アナを窮地から救ったのはお姉さんのエルサでした。
ヒロインが『愛する者=王子様のチカラによって救われる』という構図がこの作品では見事に崩され、女性同士の「愛」が勝利する…。
おとぎ話が原作のアニメーション映画で、こういう設定は初めての試みだったのではないかと思います。
これは日本ではまだ実現できない作風でしょう。そこが日本の若い女の子や女性たちにウケたのではないかと思っています。
先進国でありながら、まだまだ男尊女卑が激しく、様々な偏見やハラスメントに苦しむ日本の女性たち。『アナ雪』では男よりも強くてたくましい女の子が登場し、最後は彼女たちの絆が勝利します。
こういう展開では日本の男性は釈然としないかもしれませんね…。でも、今この時代だからこそ、このような映画をつくることができたのではないかと思います。
賛否両論ある作品ですが、私は好きです。
アマゾンでは中古品のブルーレイが新品の半額以下で売られていました。
そして、ネット買取店では1000円以上でアナ雪の中古ブルーレイを買い取ってくれる所も存在しました。
アマゾンで中古品を買い、十分に楽しんだら高価買取のDVD買取業者で売る、というのもいいかもしれません。
もちろん、値崩れしてしまう懸念はありますけどね。