スウェーデンのバンドCRASHDÏETの記念すべきファースト・アルバム「Rest in Sleaze」。
バンド名がGuns N’ Rosesの未発表曲を由来とすることからも判る通りヘヴィ・メタル寄り且つグラム・ロック寄りのロック・バンド。
このアルバムの2曲目として収録されている「Riot in Everyone」のPVを初めてMTVで観たときに感じた衝撃は個人的にはGN’Rの「Welcome to the Jungle」と同じ程度のものでした。
ギターのリフなどのカッコ良さからもL.A.メタルからの影響を、そして、本アルバムに詰められた楽曲群からソング・ライティングなどの実力がしっかりと伝わってきます。
スリージー、つまり、「いかがわしい」と自他共に認めているのが分かる風貌と良くマッチした音楽性には’80年代の懐かしさと共に新しさも感じます。
この辺りの不思議な感覚はRECKLESS LOVEなどの同世代の北欧系のロック・バンドに共通するものです。
このアルバムでどこかに甘さを置きつつも力強い歌声を聴かせてくれたデイヴ・レパードは亡くなってしまいましたが彼の死こそがバンドのその後の成長を手助けしたことに間違いはありません。
(その後のアルバムを聴くとその急激な成長ぶりに感心してしまいます。)
モトリー・クルーなどを好んで聴くような方には是非聴いていただきたいバンド、アルバムです。
残念ながらバンドはヴォーカリストを2度交代した後に3人目のヴォーカリストも脱退してしまいここ何年かの間新しい音源を耳にすることはできていませんがこれからも是非活躍してほしいバンドです。