夏目友人帳

幼い頃から妖怪など人ではないものを見たり感じたりする事が出来る少年・夏目。彼と、彼を取り巻く人や人ではないものの物語り。

ここだけ聞くと、まるで妖怪達と激しくバトルをする作品のように感じるかもしれませんが、この作品はとても静かな、まるで絵本のような作品です。

夏目君の優しさも、もちろんなのですが、夏目君の前に現れる妖怪達も、とても優しいのです。

特に、夏目君の用心棒的な存在であるニャンコ先生は、口では夏目に意地悪な事を言ったりもしますが、その本音は、夏目の事をいつも心配しているのです。

そんな風に、夏目君の周りには優しい人間と妖怪が現れます。

そして、いろんな人が悩み、いろんな妖怪が夏目君に助けを求めます。そして、幼い頃から人間以外が見える事に悩んでいた夏目君もまた、生き生きとしてきたんです。

それまで、夏目君は人と関わる事を避けるように生きてきました。

でも、理解してくれる友人を得る事が出来て、初めて自分を受け入れてくれる場所を得たのです。

のどかな風景と、淡々と優しいリズムと、そして人も妖怪も誰かをいつも思っているというのが、この作品の魅力です。

夏目君は、ニャンコ先生や他の妖怪と向き合う事で、人間として成長出来たのだと思います。

物語り全体が、まるで絵本のような作品なので、時には癒されたいという人にはおすすめしたい作品です。

見終わった後には、ホウッと胸が温かくなるような、そんな優しい作品なんです。